The Whole Nine Yards/隣のヒットマン
(2000/米)
監督 ジョナサン・リン
キャスト ブルース・ウィリス
マシュー・ペリー
ロザンナ・アークェット
ナターシャ・ヘンストリッジ
マイケル・クラーク・ダンカン

悪妻に悩まされる歯科医のオズ(マシュー・ペリー)の隣家に、元マフィアの殺し屋ジミ−(ブルース・ウィリス)が引っ越してくる。殺し屋と知りビビるオズ、だんなを殺してと頼みに行く妻。ひょんな事から殺し屋と関わりを持ってしまったオズは、予期せぬ出来事に巻き込まれて行く。

ブルース・ウィリスにしては珍しいコメディ。いささか見飽きた感のあるブルースの映画ということでまったく期待もせずに見たが、それが良かったのか予想以上に面白かった。ブルース・ウィリスの映画と言う宣伝だったけど、どちらかと言うと主人公はマシュー・ペリー演じる歯科医のオズ。マシューは、私の大好きなアメリカの大人気テレビドラマ「フレンズ」でチャンドラーを演じている。ちょっと気取りやのチャンドラー、気弱だけど人が良くてちょっとドジなオズ、性格的には違うキャラだけど、チャンドラーのイメージが根強いので所々でかぶっているようにも感じてしまった。
また、オズを殺すために殺し屋を歯科助手に雇ったり、おとり捜査の刑事と知らずに殺人の依頼をする悪妻役を、ロザンナ・アークエットが強烈な存在感で演じている。
元マフィアの殺し屋はともかく、だんなの殺害を計画する妻がいたり、殺し屋に憧れてジミーに弟子入りする若い女性がいたり、ストーリーは現実とはかけはなれている上に大味。でも、ストーリーにリアリズムを求めたらコメディにはならないから、この非現実的なストーリーが軽いノリの映画に仕上がった要因かも。

おすすめ度/★★★★☆