1976年から81年まで放映された人気の米TVドラマ「チャーリーズ・エンジェル」を映画化し、話題となった前作から3年。３人のエンジェルがさらにパワーアップして戻ってきた。今回の敵は、３人も憧れていた元エンジェルのマディソン（デミ・ムーア）。ディランの元彼も出て来て、訳ありのディランの過去も明らかになる。

この映画の元であるTVドラマのチャーリーズ・エンジェルは、実は見た事がない。なので、映画のチャリエンだけみて「チャリエン最高！」なんて言うと昔からのチャリエンファンに怒られそうだけど、ナタリー・ディラン・アレックスの、この３人のエンジェルに私はすっかり魅了されてしまった。今回の「フルスロットル」では、前回よりもこの３人の絆に重要なポイントが置かれていて、ちょっとだけ涙を誘うようなシーンも…。
とは言え、「フルスロットル」と言う題名通り、映画は最初から最後までエンジン全開で全力疾走の、まさにジェットコースタームービー。監督のMcG（マックジー）は前回のチャリエンが映画監督としてのデビュー作で、もとはアーティストのミュージック・クリップやCMなどを手掛けていた人。この映画でも、ミュージック・クリップを見ているようなシーンが随所に見られる。また、派手なアクションだけでなく、３人のエンジェルが分刻みに違う衣装で登場するのも楽しみの一つ。酒場で踊るシーンでは、「え、そこまで？」と思いたくなるような際どい衣装で登場する。
前回のシンプルなストーリーに比べると、今回のストーリーはやや分かりにくい。衣装やアクションに釘付けになってあまり考える暇がないので、前回みたいなシンプルなストーリーの方が、この映画にはあっているように思う。
もちろん、カメオ出演や他の映画のパロディもあって、それらを探すのも面白い。私はスピード感溢れる映像に終止釘付けで、全部は分からなかったけど(^_^;)
２作目がこれから公開になるという時に気が早いと言われそうだけど、同じメンバーでぜひぜひ３作目を作って欲しい。さらにパワーアップして、さらに強い友情で結ばれた３人が早く見たい。