窃盗のカリスマ、金庫破りのプロ、天才ハッカー、爆弾アーティスト、最速の逃亡者、潜入のプロ…6人のプロフェッショナルが、水の都ベニスで難攻不落の金庫に眠る50億の金塊を奪う。成功したかに思われた矢先、思わぬアクシデントが…。
1年後のロサンゼルス。チームは再結集し、白昼堂々金塊奪還大作戦を決行する。主役は世界最速・最小のミニ！奪われた金塊を取り戻せ！

この映画の予告を見た時、ミニの爽快な走りっぷりとキャストが好みの俳優ばかりだったので「絶対に見たい！」と思ったのだけど、「ミニミニ大作戦」って邦題はどうだろ？？と疑問に思った私。実際映画を見てさらにその疑問は膨らむ。原題は「The Italian Job」。ま、確かにインパクトの薄い原題ではあるけれど、それにしても「ミニミニ大作戦」なんて古めかしい題名つけなくても…、と思ったのだけど、それは私の単なる知識不足で、この映画には同名のオリジナル版があったのだ。つまり、リメイクってこと。オリジナルはマイケル・ケイン主演で、1969年に公開されている。34年前なら「ミニミニ大作戦」ってな題名も納得。

監督は私の好きなケビン・スペイシー主演の「交渉人」を手掛けたF・ゲイリー・グレー。キャストも「スナッチ」にも出てた最近お気に入りのジェイソン・ステイサム、「オースティン・パワーズ」でDr.イーブルの息子役を演じて大人気のセス・グリーン、個性派エドワード・ノートンにシャーリーズ・セロンとくれば、見ないわけにはいきません！
カーアクションがメインの娯楽映画のつもりで見たけれど、ベニスのきれいな町並み、クールでスタイリッシュな窃盗団、ハリウッドを駆け抜ける3台のミニ、個性的なキャラの過去のエピソードも面白くて、予想外に見どころ満載。ただのカーアクションムービーより、一枚上手のお洒落な映画に仕上がっている。ミニ好きな人はもちろん、あまり車に興味のない人でも十分に楽しめるし、この映画をきっかけにミニの虜になってしまうかも…。機会があれば、オリジナル版も見てみたい。