The Ninth Gate
(1999/スペイン・仏)
監督 ロマン・ポランスキー
キャスト ジョニー・デップ
フランク・ランジェラ

古書の探偵ルーカス・コルソ(ジョニー・デップ)は、依頼人から悪魔が書いたとされる本の鑑定を頼まれる。世界に3冊存在すると言うその本を追ってヨーロッパに飛ぶが、本の持ち主や本に関わった人々が次々に奇怪な死を遂げる。3冊の本の違いに気付いたコルソは、謎を解くべく奔走する。

ジョニー・デップ主演の悪魔もの。ジョニー・デップの役柄は、彼の得意とする「知的、でも朴訥、ちょっと根クラ」な感じで個人的には結構好きなキャラだった。
監督がポランスキーなだけあって、何でもないシーンでも突然ぞくぞくっとくるミステリアスな雰囲気は、悪魔ものとしてよく出来ていると思った。
ヨーロッパを舞台に進んで行くので、古く退廃的な建物や風景も、ストーリーに合っている。
とは言え、悪魔ものとしては何かがもう一つ足りない感じ。
最初からずっといい雰囲気で映画に引き込まれて行くが、最後が今一つしっくり来ない。「あれはこういう事かなぁ」という、見る人によって違う解釈ができるような結末はそれはそれでいいのだけど、何となく押しが足りない感じ。せっかく大好きなジョニー・デップがいい味出してるのに、悪魔をもう少し掘り下げて欲しかった感じ。ジョニー・デップ自体は良かったので★は3つだけど、悪魔ものとしてはやはり「ディアボロス」の方が上。

おすすめ度/★★★☆☆