すっかりおなじみの「TAXI」シリーズ第3弾。暴走タクシー運転手のダニエルと、真面目なんだけどどこか抜けてる刑事エミリアンのコンビが、またまたフランス中を駆け巡ります。
制作、脚本はもちろんリュック・ベッソン、キャストは、主役の2人はもとより、リリー、ぺトラ、警察署のメンバーなどなど、新しい登場人物以外全て前回と同じ。冒頭もお約束のダニエルの爆走シーンから始まるのだが、今回は意外な俳優がカメオ出演している。 前2作のファンなら「TAXI」シリーズ第3弾というだけで充分に楽しめちゃう映画だけど、ストーリーは単純だし前作、前々作にも増しておちゃらけ満載で、「TAXI」ファンやおバカ映画ファン以外にはあまりオススメできないかも。それから、今回はこの映画の最大の売りでもある「カーアクションシーン」が前回よりも少ない。相変わらず新しいプジョーが大破するシーンもあるが前回ほどではないし、ダニエルのタクシーの暴走ぶりもなんだか物足りない感が残った。 後から知ったのだが、本国フランスでは若者の暴走による事故が多発して、その原因がこの「TAXI」シリーズにあるとマスコミに叩かれたのだそうだ。これによりリュック・ベッソンは、「TAXI3」の脚本を書き直したとのことだった。 フランスに行くと白いプジョーの個人タクシーがたくさんいて、「君はダニエルかい?」と聞くと喜ぶというから、映画の影響がまったくないとは言えないかも…。この映画を見る前からプジョーファンでいつかはプジョーに乗りたいと思っている私も、406のハンドルを握ったらついアクセルを踏み込んでしまうかも…。
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